カレーは暴力的な食べ物だ。
大抵の具材はカレーに合う。「もしかしたらこれはきついか…?」という具材でさえ、カレーはその暴力的なまでの包容力で包み込んでしまう。
毎日楽しいことばかりではないけれど、とりあえず今日のところは一緒にカレーを仕込んでみませんか?
材料(概ね4食分)
玉ねぎ・・・1つ
にんじん・・・1本
鶏ささみ・・・4本〜5本くらい
エリンギ・・・好きなだけ
ピーマン・・・2つ
にんにく・・・1かけら
しょうが・・・少々
水・・・700ml
固形コンソメ・・・1個
カレールー・・・1/4箱
コショウ・・・少々
クミン・・・少々
コリアンダー・・・少々
チリパウダー・・・少々
作り方
1 玉ねぎをくし切り、ニンジンとエリンギは拍子切り、ピーマンは細切り、鶏ささみはぶつ切りにする
ニンジンは面取りしてあげると煮崩れしにくくなる。でも、尖っている自分のことも愛してあげたい。
だから、無理して角を取らなくてもいいんだと思う。
2 玉ねぎとすりおろしたニンニクと生姜と一緒に炒める
切っているときはあんなに攻撃的なのに、一度火を通してしまえば玉ねぎはどこまでも人間に従順だ。
人間と同様、玉ねぎも飼い慣らされるのだろう。
3 しんなりしてきたら鶏ささみとニンジンを加えて軽く炒める
どうせあとから煮るので、この段階では火が通っていなくてもいい。言ってしまえば、入れるべきタイミングの正解がわからないからここで入れてしまうというだけのこと。
4 エリンギとピーマンを加え、軽く炒めたら水と固形コンソメ、コショウを加えて煮る
エリンギってなんであんなに楽しい食感なんだろう?あの独特のコリコリとした食感が嫌いという人もいるけれど。
万人に愛されるものなどこの世に存在しないということをこの小さな体で教えてくれる。
5 沸騰したら灰汁をとってから一度火を止め、カレールーを加えてスープに溶かす
にんじんが柔らかくなっていたら、もうほぼほぼ試合が決まったといっても過言ではない。
灰汁をとった方が雑味がなくなるって頭ではわかっていても、ついおざなりにしてしまう。理解していてもできないことなんて、世の中腐る程あるんだよな。
6 クミン、コリアンダー、チリパウダーを加えたら再び火をつけ、焦げないように10分程度煮込んだら完成
辛いものが苦手ならチリパウダーは加えなくても問題なし。カレー好きは辛いものが好きではければいけないんていう幻想を語るやつがいたら黙って横っ面を張ってやるほかないだろう。
要は好きな具を好きなように突っ込めばいいのだ
エリンギが好きな人はエリンギを、ナスが好きな人はナスを入れればいい。おうちカレーは好きなものを好きなだけ入れていいのだ。
「一人暮らしをしているとカレールーが中途半端に余る…」という問題をさらっと解決してくれるスープカレーのように、目の前の煩わしいことをさらっと解決できる器用な人間になりたい。
まあ、そう簡単にはなれないんだけれども。
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レシピ・写真・文/大河リョウ
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