文系が作るおうちカレー②「パプリカのドライカレー」

グルメ

カレーは暴力的な食べ物だ。

大抵の具材はカレーに合う。「もしかしたらこれはきついか…?」という具材でさえ、カレーはその暴力的なまでの包容力で包み込んでしまう。

 

毎日楽しいことばかりではないけれど、とりあえず今日のところは一緒にカレーを仕込んでみませんか?

材料(ほぼ4食分)

玉ねぎ・・・1つ

パプリカ(赤・黄)・・・1つずつ

にんにく・・・1欠片

豚挽肉・・・260g

市販のカレールー(中辛)・・・4/1パック

水・・・100ml

クミン・・・少々(なくても可)

コショウ・・・少々

ナツメグ・・・少々(なくても可)

コリアンダー・・・少々(なくても可)

作り方

1 玉ねぎ、パプリカ、にんにくを粗みじんに切る

粗さの程度は好みに合わせてOK。パプリカは大きめに切った方が色が鮮やかで完成が華やかになる。

見せかけの華やかさに騙されるほど幼くはないけれど、幼さを理由に逃げたいときだってあるんだ。

 

2 玉ねぎとニンニクをフライパンに入れ、玉ねぎがしんなりするまで炒める

炒めた玉ねぎの可能性は無限大。ここから何にでもなれる。

私は何者にもなれないのに。

 

3 2にひき肉をいれて炒める

ひき肉が加わると、なんだか背筋が伸びる。

きっと、進むべき道が定まってしまうから。

 

4 ひき肉に火が通ったらパプリカを加えて炒める

全体に火が通ったらナツメグとコショウを少量ふる。ナツメグはなくてもOKだが、あった方が美味しい。

 

気がする。

 

5 一度火をとめ、カレールーと水を加える

「カレーが得意料理」だと言うと、「カレーなんて誰でも作れるじゃん」と言う人がたまにいる。

 

そんな感想、誰でも言えるんだよ。

 

6 再度火をつけ、カレールーを溶かしながら水分を飛ばす

カレールーが焦げないように注意しながら、カレールーを溶かしていく。

カレーと一緒に、たまった鬱憤も溶けてくれればいいのに。

 

7 クミン・コリアンダーで味を整えて完成

辛いものが好きな人は、チリパウダーを加える。スパイスがなくてもちゃんと美味しくなる。

カレールーは偉大だ。

 

パプリカで夏色を食べる

ドライカレーは煮込む時間がないため、「あ、カレーが食べたい」と思ってからカレーを食べるまでの時間が短くて済む。

欲望をいとも簡単に満たしてくれるのがドライカレーだ。

 

不条理な灰色の日常を、鮮やかな夏色で上塗りしたいと思ったとき、このドライカレーを作ってみてほしい。

 

【文系カレーシリーズ】

文系が作るおうちカレー①「ビーフと山芋のカレー」

文系が作るおうちカレー③「ヨーグルトを使ったバターチキンカレー」

文系が作るおうちカレー④「エリンギの主張が健気なスープカレー」

文系が作るおうちカレー⑤「トマト缶で作るプラウンカレー」

 

レシピ・写真・文/大河ミズキ

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