西浅草の喫茶店「西浅草 黒猫亭」昭和モダンな空間で味わう絶品プリン

西浅草黒猫亭のプリンカフェ

下町情緒が色濃く残る浅草。現代にありながら、まるでタイムスリップしたような気持ちになる不思議な街です。

今回はそんな浅草で「昭和モダン」をテーマにした「西浅草 黒猫亭」にお邪魔しました。

「西浅草 黒猫亭」はあの名探偵ゆかりの喫茶店?

西浅草・黒猫亭の外観

西浅草のマンションや個人商店がぽつぽつと建ち並ぶ路地に佇むレトロな店構えの「黒猫亭」。白い壁と赤褐色のレンガに、チョコレート色のアーチ型の扉という「浪漫」が詰まった建物に、胸が高鳴ります。

西浅草・黒猫亭の看板

ミステリー好きの人ならピンとくるであろう店名は、横溝正史の短編推理小説『黒猫亭事件』に由来するもの。お店に入ると黒猫グッズに加え、横溝正史の著書や横溝作品の関連グッズが並んでいます。

お店の方も肩のあたりで切り揃えた黒髪にモダンな着物姿で、まるで小説『黒猫亭事件』の中から抜け出てきたような雰囲気です。

「西浅草 黒猫亭」のどこか懐かしい硬めプリン

和の素材を使ったケーキや、クリームソーダーなどにも心ひかれますが、まずはプリンとコーヒーをいただくことに。

飴色のガラスのカップアンドソーサーにシルバーのアイスカップというレトロな組み合わせを前にすると、タイムスリップしたような気持ちになります。

西浅草黒猫亭のプリンとコーヒー

肝心のプリンは目が詰まった硬めのタイプ。スプーンを跳ね返すような弾力があり、小ぶりながら食べ応えがあります。

食感は軽く、牛乳や卵の持つ風味やコクはしっかりと感じられる一方で、砂糖の甘さが悪目立ちすることなく、あっさりと上品な味にまとまっています。

西浅草黒猫亭のプリン

カラメルも甘さは控えめ。サラサラとしたタイプのソースで、苦味が突き抜けることもなく、プリンの持つ素材の味とバランスよく組み合わせられています。

全体的に甘さは抑えてあるので、甘いものが苦手な人にとっても嬉しい一品です。

「西浅草 黒猫亭」の大人のクリームソーダーはお酒好きも満足!

実は「西浅草 黒猫亭」は紅茶やコヒーだけでなく、お酒も楽しむことができるお店。こだわりの日本酒と、日本酒に合うケーキが用意されています。

その中でもとくにお酒好きの方に試してもらいたいのは、日本酒を使った「大人のクリームソーダー」です。

西浅草黒猫亭の大人のクリームソーダー

このクリームソーダーは古代米を使った清酒をソーダで割って、バニラアイスクリームを乗せた、まさに大人向けの一品。ワンポイントの金箔に和のテイストを感じます。

西浅草黒猫亭の大人のクリームソーダー

古代米を使った日本酒ならではのコクと酸味のある味と、バニラアイスクリームの甘さの組み合わせが絶妙! ストローに口をつけるたび、炭酸の泡に乗ってお酒の香りが強く漂います。

ソーダで割っているので味はそこまでアルコール感がありませんが、鼻腔をくすぐるお酒の香りで酔っ払いそうになりました。

名前の通りかなり「大人」な仕上がりのクリームソーダーなので、お酒に弱い人は注意は必要かもしれません。

「西浅草 黒猫亭」への行き方

西浅草 黒猫亭の最寄駅は浅草駅と田原町駅です。

浅草駅から向かう場合は、B出口を出て「国際通り浅草一丁目」の交差点を右折して、直進します。3つめの交差点を左折して直進し、1つめの交差点を右折すると、西浅草 黒猫亭の看板が見えてきます。

田原町駅から向かう場合は、1番出口を出て直進し、「西浅草一丁目」の交差点を右折します。交差点を右折したら直進し、1つ目の信号を通過し、すぐ次の十字路を左折すれば到着です。

「西浅草 黒猫亭」の圧倒的な世界観に酔いしれる

内装からメニューにいたるまで、「昭和モダン」な世界観を表現するためのこだわりを強く感じられる「西浅草 黒猫亭」。今を生きる人たちが暮らす街の中にあるのに、まるで小説の世界に迷い込んでしまったような不思議な感覚になる喫茶店でした。

【店名】西浅草 黒猫亭
【住所】東京都台東区西浅草2-9-1

【定休日】月曜日、火曜日、水曜日
【営業時間】木・金曜日14:00~20:00(L.O19:30)、土・日曜日12:00~18:30(L.O18:00)
【SNS】https://twitter.com/n_kuronekotei
【地図】

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取材・写真・文/大河ミズキ
※営業時間や利用料金は取材時のものです

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