東京根岸の「グリル ビクトリヤ」には本物のハンバーグがあった

東京都台東区根岸のグリルビクトリヤの入り口グルメ

子どもから大人まで、幅広い世代に人気の「洋食」の代表格・ハンバーグ。今やいつでもどこでも食べられるものですが、たまには“本物”のハンバーグを食べてみませんか?

飾らないレトロさが残る東京下町の根岸で、「グリル ビクトリヤ」のハンバーグを食べてきました。

町歩きにも人気!レトロな雰囲気の根岸

東京都台東区の根岸は下町の雰囲気を色濃く残す街。近くには谷中、根津、千駄木の総称である「谷根千」エリアと呼ばれる人気の町歩きエリアがありますが、そちらと比べるとより生活感が強く、いわゆる“通好み”のエリアです。

 

観光者向けの施設やお店などは多くありませんが、正岡子規の子規庵や中村不折の旧宅や三島水軍に所縁のある元三嶋神社など、歴史的・文化的な建造物や施設が散見されます。

根岸の裏通りに建つ「グリル ビクトリヤ」

今回お邪魔した「グリル ビクトリヤ」はそんな根岸の住宅街の中に建っています。民家に囲まれていてお店の場所が少しわかりにくいのですが、レンガの壁と赤い天幕、そしていい匂いが目印。

東京根岸のレストラン・グリルビクトリヤの外観

お店の立地については、ビクトリヤのHPにこんな言葉がありました。

少しわかりにくい場所にありますが、「裏通りでも味さえ良ければお客様はいらしてくれる。」ビクトリヤはこう信じています。
言いかえれば、味に自信があるからこその裏通り。
ビクトリヤが自信を持ってお送りする純洋食を是非お楽しみください。

ビクトリヤHP(http://www7.plala.or.jp/g-victoriya/about.html)より引用

「味に自信があるからこその裏通り」という言葉通り、休日のランチ時など入店まで並ぶことも珍しくありません。また、テレビや雑誌などの取材が入ることも多いようで、店内外で取材番組や記事が紹介され、有名人のサインが置かれていました。

まるでジャズ喫茶のような店内

お店のドアの上に書かれているように、創業は1965年。歴史を感じさせるドアを開けて店内に入ると、心地よいジャズの音楽が出迎えてくれます。壁際にぎっしりと並べられたCDやレコードなど見ると、一瞬ジャズ喫茶に来たような気持ちになりますが、お店に入ってすぐ右側にある厨房からはおいしそうな匂いが漂ってきます。

 

カウンター席が4席、テーブル席が18席の全22席とけっして広くはないので、どうしても席を確保したいときは、事前に予約をしておくのが良いでしょう。

ビクトリヤの人気メニューのハンバーグは必食!

今回はビクトリヤのランチメニューのなかでも特に人気とされる「手ごねハンバーグランチ」(1300円)をいただくことにしました。

口の中でほどけるふわふわ系ハンバーグ

ハンバーグはビクトリヤの人気メニューの一つで、作り置きはせずに毎日肉を挽くところからお店で行うというこだわりの一品です。

 

ビクトリヤの子音「V・T・R」を組み合わせたロゴマークがプリントされたお皿に盛られて出てきたのは、男性の握り拳くらいのサイズのハンバーグ。一般的な小判型で、ハンバーグの上には半熟の目玉焼きが乗せられています。付け合わせはポテトサラダと、千切りのキャベツ。飾らない一皿に嬉しくなってきます。

東京都台東区根岸のグリルビクトリヤのハンバーグランチ

肝心のハンバーグはふわふわ系。手でしっかりと空気を入れてこねられているせいか、ナイフを入れるとほろっと崩れるような柔らかさです。肉汁がじゅわじゅわ染み出してくる重いタイプのハンバーグではなく、しっかりと内側に肉汁が閉じ込められつつも口当たりの軽いタイプのハンバーグです。

ビクトリヤこだわりのデミグラスソース

ふわふわ系のハンバーグにジューシーさを与えてその味を引き立ててくれるのが、ビクトリヤのこだわりのデミグラスソースです。

 

ソースの色は真っ黒。色からかなり濃い味を想像してしまいますが、実際に口にすると「濃い」というよりも「深い」という印象。

牛すじ肉とたくさんの野菜を約一ヶ月もかけて丹念に煮込んだ漆黒のソースが、柔らかでジューシーな肉の旨味を引き立てます。
美味しいワインと合わせてお召し上がりください。

ビクトリヤHP(http://www7.plala.or.jp/g-victoriya/about.html)より引用

ビクトリヤのHPではデミグラスソースについて上記のように説明されていましたが、まさにワインと合いそうな強い味のソースでした。半熟の目玉焼きの黄身と混ざり合うとよりまろやかで複雑な味になります。

付け合わせのポテトサラダでさっぱり

個人的に気に入ったのは、付け合わせのポテトサラダ。量は多くありませんが、酸味が強めで味の濃いデミグラスソースをさっぱりさせてくれます。具が大きめでしっとり系のポテトサラダが好きな人ならきっと気に入るはず。

東京都台東区根岸のグリルビクトリヤの手ごねハンバーグランチ

メインのハンバーグだけでなく、サイドのポテトサラダにまでこだわり抜いているところに、グリル ビクトリヤの心を感じることができました。

根岸・グリル ビクトリヤのランチメニュー

今回はハンバーグランチをいただきましたが、ビクトリヤはハンバーグ以外にもつい食べたくなるランチメニューが豊富です。

 

現在提供されているランチメニューは以下の通り。

・ハンバーグとチキンカツランチ・・・1000円
・ハンバーグとカニコロッケランチ・・・1000円
・名物ヒレしょうが焼きランチ・・・1000円
・手ごねハンバーグランチ・・・1300円
・手ごねメンチカツランチ・・・1100円
・ロースカツカレーランチ・・・1500円
・ミックスフライランチ・・・1500円
・上ロース生姜焼きランチ・・・1500円
・牛のヒレカツレツランチ・・・1900円
・ロースカツランチ・・・1000円
・豚ヒレカツランチ・・・1100円
・ハンバーグとエビフライランチ・・・1300円
・エビフライランチ・・・1500円
・車エビフライランチ・・・1900円
・ビーフシチューランチ・・・1900円
・ステーキランチ・・・2600円
・カレーランチ(サラダ付き)・・・1000円
・スパゲッティーランチ(サラダ付き)・・・1000円
・オムライスランチ(サラダ付き)・・・1000円

 

上記のようにかなり種類豊富なランチメニューを楽しむことができます。

 

また、グリル ビクトリヤや平日だけではなく、土日もランチメニューを提供しています。お手頃価格で本格的な洋食を食べられるので、まずはランチから挑戦してみてはいかがでしょうか?

根岸・グリル ビクトリヤへの行き方

グリル ビクトリヤの最寄駅はJR鶯谷駅です。北口を出たら直進して、鴬谷駅前交差点をさらに直進します。右手にある根岸小学校を過ぎてすぐに右折するとお店が見えてきます。

東京都台東区根岸のグリルビクトリヤの外観

日比谷線入谷駅から向かう場合は、4番出口を出て、西に直進します。根岸3丁目の交差点を通過しさらに直進し小道に入ります。そのまま直進して、突き当たりを右折して50mほど直進すると右手にビクトリヤが見えてきます。

飾らない本当の味に出会えるグリル ビクトリヤ

飾らない街・根岸には、飾らない洋食を食べさせてくれるグリル ビクトリヤがありました。ひとつひとつ丁寧に作られた手ごねのハンバーグには、歴史と優しさが詰まっているのかもしれません。

本当の味に出会いたくなったら、根岸のグリル ビクトリヤを訪ねてみてはいかがでしょうか?

 

【店名】グリル ビクトリヤ
【電話】03-3873-4841
【住所】東京都台東区根岸3-12-18 

【定休日】水曜日
【営業時間】11:00~14:00、17:00~21:00
【HP】http://www7.plala.or.jp/g-victoriya/index.html
【地図】

取材・文/大河ミズキ
※提供商品・値段等は取材時のもので、変更されている可能性があります。

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