文系が作るおうちカレー③「ヨーグルトを使ったバターチキンカレー」

グルメ

カレーは暴力的な食べ物だ。

大抵の具材はカレーに合う。「もしかしたらこれはきついか…?」という具材でさえ、カレーはその暴力的なまでの包容力で包み込んでしまう。

 

毎日楽しいことばかりではないけれど、とりあえず今日のところは一緒にカレーを仕込んでみませんか?

 

材料(概ね4皿分)

玉ねぎ・・・1つ

鶏肉・・・260g

にんにく・・・1欠片

トマト缶・・・1缶

市販のカレールー(中辛)・・・4/1パック

ヨーグルト・・・150g

生クリーム・・・100ml

バター・・・10g

コショウ・・・適量

クミン・・・適量

シナモン・・・適量

無塩アーモンド・・・2〜3粒

作り方

1 玉ねぎ、にんにくをみじん切りにする

玉ねぎは細かく、にんにくは粗めがおすすめ。

にんにくを切ったあとの包丁の不自由さは、私の日々の不自由さに似ている。

 

2 フライパンに玉ねぎとにんにくを入れてしんなりするまで炒める

先ににんにくを入れ、油に香りを移すといい気がするけれど、結局面倒で一気に炒めてしまう。

最終的には同じ臓器を通過していくんだから、細かいことはいいじゃないか。

そもそも、これはおうちカレーなんだから。

 

3 2を一度皿に移して、鶏肉を炒める

正直に言うと、一度皿に移すという作業が億劫だ。できればやりたくない。

生きていると、やりたくないことがどんどん増えていく。

できることはたいして増えないのにに。

 

4 鍋にトマト缶を入れ、2と3を入れて煮る

トマト缶は1缶常備しておくと便利だ。

トマト缶があるだけで、なんだかおしゃれっぽく見えるそれらしいものが作れる。

ごまかすことばかりがうまくなる、そんなお年頃。

 

5 表面がぐつぐつと煮立ってきたら一度火を止め、カレールーを加えて溶かす

焦げないように気をつけながら20分程度煮込み、カレールーを加える。

トマトの水分が飛びすぎてカレールーがなかなか溶けないことがあるけれど、最終的には溶けるので大丈夫。

 

6 バター、ヨーグルト、生クリーム、コショウ、クミン、シナモンを加えて、再び火をつけて煮込む

残った材料を鍋に入れて煮込む。焦げないように注意。

生クリームやバターが入っているのだから、当然カロリーは高い。

 

バターチキンを食べる者はカロリーなんかに囚われてはいけない。

 

7 アーモンドをジップ付き袋に入れて、手で砕く

トッピング用に、アーモンドをジップ付き袋に入れて指で押して砕く。

特別な道具なんてなくてもナッツは砕ける。

 

人間も同じ。特別な道具なんてなくてもたやすく砕けるということを、私たちは知らなくてはいけない。

 

8 アーモンドをカレーの上にのせて完成

 

大人を甘やかしてくれるのはバターチキンカレーくらいだ

ヨーグルトに生クリームにバター。全員まろやかで優しい。

ささくれだった日常に心がざらついてきたら、何もかも捨ててバターチキンカレーの優しさに甘えてみてはどうだろう。

 

私たちを甘やかしてくれるのは、オレンジ色の柔らかさだけだから。

 

レシピ・写真・文/大河ミズキ

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