西早稲田・茶々工房の「抹茶ぜんざいかき氷」と「梅みつ練乳かき氷」で暑気払い

今年の夏も連日35度を上回る暑さが続いています。

まとわりつくようなこの熱をふり払ってくれるかき氷が、学生の街・西早稲田にありました。

西早稲田の日本茶カフェ「茶々工房」

早稲田大学や学習院女子大学などがあり、学生の街としても有名な西早稲田。トレンドに敏感な女子学生に人気のオシャレなカフェや、学生街ならではのレトロ喫茶が多い街でもあります。

そんな西早稲田に日本茶に特化した喫茶店があるのをご存知でしょうか？

高田馬場駅から徒歩約10分のところにある「茶」の看板が目印の白い建物。車通りの多い早稲田通りから一本入ったところにある茶々工房は、都会の中にありながら落ち着いた雰囲気が漂う小さな喫茶店です。

カウンターとテーブル席を合わせて10席程度。駅からやや離れているとはいえ、休日の午後などはすぐに席が埋まってしまうようです。今回は土曜日の15時ごろお邪魔しましたが、カウンター以外は席に空きがありませんでした。

茶々工房のこだわりはなんと言っても日本茶。日本各地から取り寄せた有機栽培のお茶を楽しむことができます。

メニューとして提供されている緑茶は以下の8種類。

・深緑

・しん山

・八女茶

・天雅

・京香

・刻の蔵

・秋の緑茶

・天豊

一つのお店でこれだけ多種類のお茶を飲むことができるというのは珍しいこと。自分好みのお茶を探してみるのも楽しいかもしれませんね！

さて、そんな茶々工房の夏の人気スイーツといえばかき氷です。まずはこだわりのお茶の味がポイントの「抹茶ぜんざいかき氷」（850円）を食べてみましょう。

最近は台湾風のふわふわの削り氷のかき氷が人気ですが、茶々工房の氷はしゃりしゃりとした歯応えを感じられる昔ながらの削り方。口に入れてもしばらく氷としての存在感が残るタイプのかき氷です。

高さは約15cm。そこまでのボリューム感はないので、食事のあとや少食の人でも美味しく食べきれそう。トッピングには白玉二つと、小豆がかかっていました。

最大のポイントはやはり抹茶。店内で点てている抹茶は香りが非常に豊かです。抹茶の渋みと小豆の控えめな甘さのバランスが絶妙で、後味スッキリ。甘いものが苦手な人にも嬉しい爽やかな甘さです。

また、抹茶がたっぷりとかかっているのも嬉しいポイント。氷の白い部分が見えないほど全体にまんべんなく抹茶と小豆がかけられているので、最後の一口まで風味豊かな抹茶を楽しむことができます。

せっかくなので、もう一品かき氷を食べて見ることにしました。こちらは梅みつと豆乳で作られた練乳がかかったかき氷（650円）です。。

抹茶ぜんざいかき氷と同様に、全体に梅シロップと練乳がたっぷりとかかっています。梅シロップは酸味が強めで、氷と混ざっても打ち消されず、最後までしっかりと梅の香りが残っていました。抹茶ぜんざいかき氷に比べると、全体的に味の主張がはっきりとしている印象です。

梅シロップの酸味を引き立てているのは豆乳で作られた練乳です。普通の練乳に比べて甘さ控えめで、ざらざらとした舌触りです。茶々工房の梅シロップはかなり濃厚なので、普通の練乳と組み合わせてしまうと酸味と甘味がぶつかりあってお互いの良さを殺してしまうのでしょう。

その点、まろやかで自然な甘さの豆乳練乳は梅シロップの酸味を生かしつつ後味をすっきりと整えてくれます。

茶々工房の最寄駅は高田馬場駅です。早稲田口を出たら早稲田通りを東に進んでいきます。道なりに直進すると、早稲田通りと明治通りがぶつかる交差点に出ます。洋服のAOKIが目印です。

交差点の信号を渡ってそのまま直進したら、1ブロック先を右折します。右に曲がるとすぐに右側にある白い建物が見つかるはず。壁に「茶」の看板がついたその白い建物が茶々工房です。

今回はかき氷をいただきましたが、茶々工房では日本茶に合う和風甘味や食事も提供されています。ランチメニューは18時半まで、ディナーメニューは18時半以降となっていました。

また現在はテイクアウトも行われているようなので、散歩のお供にドリンクをテイクアウトしてみるのもいいかもしれません。

都会の喧騒を一時離れてのんびりしたいと思ったときにぜひ訪れてみてほしいお店です。

【店名】茶々工房（チャチャコウボウ）
【電話】03-3203-2033
【住所】東京都新宿区西早稲田2-21-9
【定休日】日曜日、祝日
【営業時間】12：00〜20：00
【HP】http://chachakoubou.com/index.htm
【地図】

取材・文／鮫野目ミズキ
※記事内容は取材時のものであり、メニューや金額に変更がある可能性があります。